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のどがかわく

 

糖尿病でのどがかわく理由

尿病になると、血糖値(血液中の糖の量)が高くなります。
血糖値が高くなりすぎると、体はその余分な糖を尿に出そうとします。ところが、糖は水と一緒に
排泄されるため、尿の量が増え、体の水分が失われてしまいます。その結果、体は「水分が足りない」
と感じて、のどがかわくようになります。
また、血糖値が高い状態では、血液が「ドロドロ」になり、水分が足りないと感じやすくなります。
これも、のどのかわきの原因になります。

このように、糖尿病では「尿の量が増えること」と「血液がドロドロになること」が重なって、強いのどのかわきを感じるようになるのです。

一般的に、血糖値がかなり高い(空腹時血糖 200mg/dL以上、HbA1c 9.0%以上)状態にならないと、のどのかわきの症状はでないことが多いです。

 

糖尿病以外に考えられる疾患

のどのかわきは、以下のように、糖尿病だけでなく、様々な疾患が原因として考えられます。

  • 脱水症

体の水分が少ない状態のことを脱水症と言い、飲水不足、発熱、発汗、下痢、嘔吐、利尿薬の使用などが原因となります。

  • 低カリウム血症

血液中のカリウムの濃度が低いと、薄い尿が多量にでるようになり、体の水分が失われ、のどのかわきを感じるようになります。
低カリウム血症の原因は、下痢・嘔吐・摂取不足などの他、原発性アルドステロン症やクッシング症候群、甲状腺中毒症といったホルモンの病気や、利尿薬や甘草を含む漢方の長期使用といった薬の副作用など、多岐にわたります。

  • 高カルシウム血症

血液中のカルシウムの濃度が高いと、薄い尿が多量にでるようになり、体の水分が失われ、のどのかわきを感じるようになります。
高カルシウム血症の原因は、原発性副甲状腺機能亢進症というホルモンの病気や、活性型ビタミンD製剤やカルシウム製剤といった薬の副作用、癌や悪性リンパ腫といった悪性腫瘍や結核など、多岐にわたります。

  • 尿崩症

尿崩症とは、下垂体から分泌される抗利尿ホルモンが出ない、もしくは効かないことが原因で、薄い尿が多量にでるようになる病気です。
抗利尿ホルモンが下垂体から十分に分泌されない「中枢性尿崩症」と、腎臓に十分に作用しない「腎性尿崩症」があります。

  • 心因性多飲症

主に精神的な理由によって、のどのかわきが強くなり、飲水量が増えてしまう病気です。

  • シェーグレン症候群

シェーグレン症候群は、自己免疫性疾患の一つで、主に涙腺や唾液腺が障害され、ドライアイやドライマウスを引き起こします。
ドライマウスによりのどのかわきが生じます。

  • 薬の副作用

向精神薬の中には、副作用として、ドライマウスを起こすものがあります。

のどのかわきがひどい場合は、当院にご相談ください。

これまで述べてきたように、のどのかわきは様々な原因で起こりえます。
糖尿病が原因でのどがかわく場合は、血糖値がかなり高くなってしまっている可能性が高く、至急受診が必要です。
また、のどのかわきは糖尿病以外にも様々な原因で起こりえます。

のどのかわきは重篤な疾患のサインである可能性があるので、のどのかわきが気になる方は、是非当院を受診してご相談ください。